マイクロニードリングの歴史は1995年に遡り、皮膚科医のOrentreich兄弟が、皮膚瘢痕の創傷癒合を誘発するための皮下ニードリング使用の概念を提唱し、2000年にLiebl博士がダーマローラーを開発し特許を取得したことによりマイクロニードリング技術が具体化され、2005年にSchwarz博士が、2006年にFernandes博士がマイクロニードリングでのコラーゲン誘発療法の概念を提唱したことにより世界中に広まりをみせました。
これが、今日のDermaroller GmbH (ドイツ)となっております。そして、マイクロニードリングは、今や全世界の様々な臨床現場で使用されております。
162本の鍼長0.2mm~0.3mmで極小(最大線径0.08mm)の医療グレードステンレス製マイクロニードルが90度の角度で当たることで、肌を傷つけることなく、肌再生を促し、有効成分が最適に吸収されるよう設計されております。
また加齢によりたるんだ皮膚のセルライト化防ぎ、皮膚組織の循環を促進します。肌循環が進むと、古い肌細胞や角質は除去され、閉塞した皮脂腺を解放して、肌はクリアに成長していきます。
コラーゲン誘発療法(CIT)は、皮膚の外層に穴を開け、修復プロセスを活性化するスキントリートメントです。線維芽細胞が活性化し、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を大量に生成します。また、筋線維芽細胞が収縮し、引き締め効果を高めます。
出典: Plastic and Reconstructive Surgery, 2008, Vol.121(4), pp.1421-1429 マイクロニードリングに関するコラーゲン誘発療法の要約
表皮と真皮の間にある基底層を刺激することで細胞分裂が活性化され、ターンオーバーを促進します。
出典:Journal of the American College of Clinical Wound Specialists, March 2012, Vol.4(1), pp.2-6 マイクロニードリングによる皮膚細胞の増殖
微細な創傷治癒の過程で、血管拡張物質の産出(血管拡張)や血管内皮細胞分裂の促進(血管新生)が起こります。血管拡張による血液循環の改善や血管新生による積極的な創傷治癒を促します。
出典:Journal of Cutaneous and Aesthetic Surgery, 2009, Vol.2(1), p.26-30 瘢痕に対するマイクロニードリング療法の評価
作用物質が皮膚を経由して体内に吸収される率はきわめて低く、角質層の防御によりそのほとんどが阻止されてしまいます。マールブルグ大学やイエナ大学は、小さなリポソームでさえ、12時間の間にわずか0.3%しか皮膚に浸透しないという証拠を示しています。一方、ダーマローラーで処理すると、有効成分の浸透量は1,000%以上増加することが証明されております。
出典:University study, 2000, Marburg (Germany) ダーマローラーによる経皮吸収の有効性を証明
洗顔してお顔表面の水分を十分ふき取ってください。専用のディープクレンザーをお勧めします。
ダーマローラーをやさしく水平方向、垂直方向、斜め左右方向へ数回、星型に転がすと、均一な力で転がします。
使用直後は炎症が起こっているため、お肌の回復と感染予防のために10~15分間休ませてください。
お湯でローラーをすすぎ、乾燥させます。専用のローラークリーナーを4回均等にスプレーし、3分間放置してから、プラスチックケースに収納します。
適切なケア製品を使用してください。エクセラリスプロ シリーズが特に適しております。
(第三者への使用には医師・はり師免許が必要)